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フォレストPEN

PC、WEB、NICOLA(親指シフト入力)、CSS、IDDM・・・・・・についてのメモ

2005年11月22日

不良構造設計

最近はなんでもありなので、たいていのことでは驚かないが、ついにモラルも地に落ちてしまったかとさえ思える不祥事が起きた。
このところ毎日ニュース面を賑わせている耐震構造偽造事件。
しかし、一級建築士のとったごまかし、なんとも気分が悪い話だ。

一見真面目で実直そうに見えるその人の発言を聞いていると、にわかに信じがたいことを平気で言っていることになにか空恐ろしささえ感じる。

コスト削減、コスト削減と掛け声大きく、われわれもかつて検討会などよくやった。
他社の成功例などあったら現物を見に行き、いったいどのように施工したのだろうと不思議に思ったこともある。まさか構造計算にインチキがあったとは考えられないが、行き着くところが今回のような事件だったとは・・・。

普通、建築設計事務所というと意匠設計が主で、
構造計算は別の専門の設計事務所がやるようになっている。
意匠と構造が別々の設計士によって設計された図面がわれわれ施工者のもとに来るというわけだ。
それらの図面を基に詳細な施工図を描くわけだが、意匠図と構造図に矛盾点が多くなかなか施工図が仕上がらないときがある。
さらに設備設計図が絡んでくるとさらに複雑になる。
だから、単純化された意匠図や構造図、設備図だとすると、これは非常に施工も楽になる。
まさしく今回こんな設計だったのだろう。

工事施工者だった立場から言うと、今回のような設計は経験を積んだ現場員だったらおかしいと感じたはずなのだがどうなんだろうか。
1階から10階まで、柱も梁も同じサイズだったというのだから、普通だったら気が付くだろうに。
それとも、確認申請が通ったのをわざわざ疑うこともない?

まさにコスト削減の手本のような設計で、型枠工事の材料を各階そっくりそのまま使い回しができるようになっている。ただし構造に問題がなければのはなしではあるが。
こんな設計で確認申請がすんなりと通ってしまったのだからさらに驚く。

私も今までマンション、学校、病院、工場、老人ホームなどいろいろな建物をやってきた。それらが地震で倒壊したなんてことになったらそれこそ目も当てられない。おそらく大丈夫だと思っているが、ただ心配なのが一件だけあった。

都内に10階建てのSRC造マンションを建てたとき、躯体工事が半分ほど進んでから設計変更があった。屋上に広告塔を建てたいというのだ。
図面を見てびっくり、なんともでかい。
「大丈夫なんですか?」と設計事務所の担当者に尋ねたら、「構造的には十分余裕をみてあるから問題ない」との返事。
しかしね、大丈夫といわれれば信用するしかないが、しばらくの間は台風のときなどやはり心配だった。

今では年月も経ったので心配することもなくなって、私が生きている間は何事も起こらないだろうと一応安心はしている。

でも、かの一級建築士の場合はどうなんだ。生涯ずっと良心の呵責に悩ませられるのだろうか。
posted by PEN at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記・日記 | |
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